マジックを始めた話
マジックを始めた話
破滅の刻発売間近の割りにイマイチ話題に事欠くので、だいぶ前にスタックに乗せたままになっていた昔話の解決を。


僕がマジックを始めたのはミラディン・ブロックの頃、その頃は最新のエキスパンションの情報にも疎くフィフス・ドーンが発売された後だったかも定かではないが、初めて買ったパックは「ダ-クスティール」であったことはハッキリ覚えている。

当時友達に誘われてMTGを始めた自分は中二病まっさかりの現役中学生。収録されているカードについても何も情報を持たず、仮にカードを見たとしても強さの基準が分からない中で購入の基準とするのは、ズバリ雰囲気!
安直に“ダーク”スティールという語感に惹かれてパックを選んだ記憶がある。

そうして出たレアは《電結の回収者》。
子供心にも微妙と思ったのか全く使った記憶は無いけれど、初めてのパックという点とイラストは割と気に入ったという点からか何が出たかも鮮明に覚えているのだろう。
カードとしてはそれよりもアンコモンの《ダークスティールのガーゴイル》の“破壊されない”のパワーワード!の方が魅力的だった。

そう、時代は悪名高いミラディン・ブロック。
禁止カードの多さもさることながら、《精神隷属器具》や《白金の天使》等の突飛なカードも多く、それらは当時の僕に「こいつはやべぇ(面白い)カードゲームだ!」と思わせるに充分な魅力を持っていた。

これらが後に神話レアとして採録されたことから考えても、本来神話レアが持つべき魅力とはこういうものなのだと思う。


さて、友達からカードを譲り受けてカジュアルな黒単デッキを組んだ少年フクダは対戦へと挑むわけだが、そこには大きな壁が待ち受けていた。



それは『策略』というにはあまりにも暴力的すぎた。強く速く大雑把すぎた。
それはまさに親和であった。



「親和」という言葉を聞いたプレイヤーは多いに違いない。
例えそれが現在の構成ではその能力自体を持つカード採用されていなくとも、例えそれが本来は別段アーティファクを指し示す言葉ではなかったとしても、その伝説的な悪名はアーティファクトの高速アグロを含意するに違いない。

ミラディン期に存在した構築済みのテーマデッキ『策略』は、正しく親和であった。

マジック初心者のフクダの組んだ黒単は、はたしてアーティファクト土地から展開される《金属ガエル》《マイアの処罰者》そして《ブルードスター》によって粉砕されることになる。
“策略”とは名ばかりの力による圧倒である。

構築済みデッキであるとは聞いていたが、何かがおかしいと感じていた。
だがそれが後に(すでに当時?)禁止されることになる、親和そのデッキであるとはカジュアル中学生には流石に知る由も無い。

それでもフクダはその後MTGの沼に嵌まっていくことになるのである……


続く?

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